

時下、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
日頃より、熊本県作業療法士会(以下、当士会)の事業及び運営にご支援とご理解を賜りまして誠にありがとうございます。心より感謝を申し上げます。
当士会は1982年に発足し、1994年に社団法人として認可されました。2013年には、一般社団法人へ移行し、会員数も1596名(2020年4月1日現在)となっております。
我々はリハビリテーション専門職として、県民の保健、医療、福祉、教育、職業などの領域で行われる“作業”に焦点を当てた治療、指導、援助を行い、皆さまの健康と幸福に寄与することを目指しております。
この“作業”とは、
- 〇 身の回りの作業
- 〇 家事などの生活を維持するための作業
- 〇 仕事などの生産的作業
- 〇 趣味などの余暇的作業
- 〇 地域活動などの作業
で、その人特有(その人らしさ)の意味や価値を持つ活動です。「大切なこと」「好きなこと」「誰かのために役立つこと」など“自分らしさ”が表現できる社会活動が、皆さまにもあると思います。その作業=社会活動を支援するのが、作業療法士です。
具体的には、からだの“動く、動かない”だけで考えるのではなく、“どうすればできるか?”を考え、福祉用具の活用や住環境の調整など障がいや能力に合わせた工夫を行います。また、対象者の主体性を引き出す(こころを動かす)ために、「やる気」を生み出す準備や仕掛けにも工夫を行います。この一人ひとりの“こころ”と“からだ”と“環境”に専門職としての創意・工夫を行い、子供から高齢者まで、その人の“作業”を可能にするのが、作業療法士です。
社会は「地域共生社会」の構築に向け動き出しております。これは、住まい、生活、保健、医療、福祉、介護が一体となった全世代型の安心・安全な地域づくりが目標となります。作業療法士へのニーズは益々高まり、果たす役割も拡大しております。当士会としては、この期待に応えるべく、人材育成と技術の研鑽、地域事業への積極的な取り組み、また関係諸団体と、より一層の連携・協働を図ることによって、充実した事業の展開を努力していく所存であります。
今後とも、ご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
令和2年5月1日